真菰(まこも)はイネ科の多年草です。

成長すると2から3メートルの高さになる大型の植物です。

中国では、古来、薬草として使用され、マコモダケは今でも中国料理の食材です。

日本でも、「古事記」「日本書紀」に記載され「万葉集」でも詠われています。古代縄文時代では、家の屋根・寝床・雨合羽の他食用にも使われ、日常生活に欠かせない植物だったようです。

出雲大社では注連縄飾りに、その他の神社でも神事の「茅の輪」に真菰が使用されてきました。又、お盆の時のお供え物の敷物として真菰の葉で編んだむしろが昔から日本各地で使われてきました。真菰の敷物を使うと生ものが腐りにくい事を昔の人は知っていたのです(注1)。

このように真菰は古来より日本人の生活に密接に関係がありました。

注1:真菰には通称まこも菌(学名:枯草菌、バチルスサブチルス菌とも)が共生しており、その菌には食物の腐敗菌に対する抗菌性があることが現在は明らかになっている。